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組織風土改革を成功させるために大切な「改革を推進する側の心構え」について解説します。

よく耳にする改革推進者の発言

組織風土改革に関する研修や講演会をしているとその参加者からよく次のような発言を耳にします。
・当社の社員は指示待ちが多いんだよ
・自ら新しいことにチャレンジするということはほとんどないんです
・責任感が伝わってこないんだよ

このような発言を聞くと正直、「この会社の社員の人がこの発言を聞いたらどんな気分になるだろう・・・・」と思ってしまいます。
さらには、次のようなことを頭の中で考えてしまいます。
・発言している本人はどうなの?
・あなたも含めてその会社の風土をつくっているんだよ!


推進者は自らの改革意識が重要

上に記載した発言は、「他人(社員)の批判をしている内容」かつ「自分はそうではないという前提」に聞こえる発言です。
発言した本人は、そんなつもりもないのでしょうが、そのように聞こえるということです。

組織風土改革を行っている最中に改革推進者の発言で社員がこのような印象を持つようだと、改革に対する意欲は低下することになります。
組織風土改革は、1人でも多くの社員の意識、価値観を変える活動ですから、改革意欲の低下を招く発言は致命的な失敗といっても過言ではありません。

このような発言を口にしてしまうのは、社員の気持ちへの配慮が不足していることは大きな原因であることは間違えありません。
しかし、その根底には「自分は大丈夫」「自分は改革対象でない」という意識があるからです。

組織に属するすべての人が風土を作り上げているので、推進者や経営者も改革対象だという自覚は必須です。
そして「まず自らの意識・価値観を変えなければ成功しない!」という意識を持ち、率先垂範してほしいものです。
自ら意識・価値観を変える努力をしていると社員を批判するような発言は安易に出なくなります。


正しいこと・常識を疑う

意識や価値観を変える・・・と言葉にするのは簡単ですが、実際に変えることは容易なことではありません。
現時点での意識・価値観は、自分にとって最も都合の良い状態であるため、それを変える必要性を感じないからです。

例えば、駐車禁止の道路でもちょっとした買い物なら平気で路上駐車をする人がいます。
そのような人は、自分ではその程度の路上駐車は「正しい行為」「常識的な行為」となっていて、他人の迷惑への配慮をするという考えはすでになくなっています。
こうなると「悪いことをしている」という自覚はなく、直さなければいけない意識・価値観だと自ら気づくことはありません。

組織風土改革の推進者は、この難しさをまず体験してみてください。
自分としては正しい・常識と感じ、あたり前になっていることを疑い、改善すべき意識・価値観を見つけ、そして変えるという体験をしてみなければ、社員の意識・価値観を変えることは決してできないでしょう。


来月の特集の予告
2020年3月は、
自分にとってあたり前と感じる価値観を変えるためのポイント
について解説します。
お楽しみに!!

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