今月の特集

【2月の特集】
   外発的動機づけと内発的動機づけ

外発的動機づけと内発的動機づけの違いを正しく理解することは「自律的な社員づくり」の基礎知識です。
今月はこの違いについて解説します。


自律的な行動とは・・・

「自ら主体的に改善や提案を行う社員」を育成することを重視している企業が多いにもかかわらず、改善や提案を増やすために賞金や表彰などの外的な動機づけ策ばかり実施している企業がほとんどです。
自律的な行動(改善や提案など)は、他からの支援などなくても行うことであって、会社が準備した賞金や表彰に刺激されて行う改善は「自律」ではありません。

自律的な行動とは、「自らやりたい!」という「内なる欲求」から行動するということです。
この違いをもう少し明確に理解いただけるように詳しく解説します。


外発的動機づけ

人は「快楽」を求め「不快」を避けようとする行動原則(快楽原則と呼ばれています)を持っています。
例えば、「おいしそうな果物を目にすると、その果物を食べようとする」とか「崖から落ちると痛いので、落ちそうなところを歩かないようにする」といった行動です。

外発的動機づけとは、自分の心の中の欲求とは別に(外側に)「快楽」が得られそうなモノや「不快」が起こりそうなモノを見て、動機付けられるということです。
多くの人が「快楽と感じられる賞金や表彰」を準備し、これを得るためには改善や提案をする必要があるという環境づくりは、まさに外発的動機づけの手法です。
改善や提案をしなければ「叱る」というのも同じで、「叱られるという不快」を避けるために改善や提案をやるという外発的動機づけとなります。

外発的動機づけの問題点は、
①「快楽」と想定しているモノ(賞金・表彰など)に魅力を感じなくなると行動する理由がなくなる
②「不快」を避ける行動は、改善や提案をしたいという欲求からの行動でないため、会社が期待するレベルの行動をしない可能性が高くなる
ということで、改善や提案の活性化という視点においても、改善や提案のレベルという視点においても会社の期待には達しなくなります。


内発的動機づけ

真の「自律的な改善・提案」を期待するならば、会社が準備した「賞金」や「表彰」を得たいからという欲求でなく、それぞれの社員の内なる欲求として「改善や提案がしたい!」という状況をつくる必要があります。
この状態を「内発的動機づけ」と呼び、本人の「心の中の欲求」から「行動」している状態です。

つまり「自律的な社員をつくる」とは、賞金・表彰・叱られる・・・といったことに関係なく、「私は改善や提案をしたい」という欲求を持つ人をつくるということです。
ですから、外発的動機づけの発想で改善や提案を促そうという思考を変えていく必要があるのです。

自律的な社員づくりについて、詳しく解説すると長くなってしまうので、ポイントだけ書くと、
・人が(誰もが)本来持つ欲求の追究
・本来持っている欲求と会社が期待する行動(改善や提案)との関係性の明確化
・本来持っている欲求への刺激
といったところです。


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