今月の特集

【3月の特集】
安易なコミュニケーション活性化はNG

組織風土改革では、コミュニケーションの活性化は最も重要な対策です。
しかし、安易にコミュニケーションの活性化をすると無駄な時間を増やすだけなので注意が必要です。


無駄なミーティングが発生する原因

企業の生産性を高めたいという要望でのコンサルティングでは、「当社は無駄なミーティングがとても多い」といった問題認識を語られる企業がとても多くあります。
インターネット上で「無駄なミーティング」といったワードで検索すると、経営者・管理者だけでなく一般社員でも同じような認識をしている人が多いことがわかります。

無駄なミーティングが発生する原因と対策を知らずに組織風土改革のためのコミュニケーションの活性化をすると、無駄なミーティングや雑談タイムが増えるだけという最悪な結果になってしまうことが予想されます。
この原因の理解と対策を理解してたうえでコミュニケーションの活性化を図ることはとても重要なことです。

無駄なミーティングの原因の一つは「ミーティングの目的を明確にしていない」ということです。
ただし、実際にはミーティング主催者は目的を定めていることが多いので、これが原因となることは多くありません。
もう一つの原因は、「ミーティングの目的を参加者に共有していないこと」であり、「目的を果たすために参加者の役割を明確にし、その役割を果たすために最適な参加スタンスを確認していないこと」で、ほとんどのケースはこちらが原因で無駄な時間となってしまうのです。


組織風土改革のためのミーティング

組織風土改革のためのミーティングの目的は、文字通り「組織風土を改革すること」なので目的は明確だといえなくはありません。
しかし、組織風土改革という言葉は抽象的でさまざまな解釈ができる言葉なので、社員がミーティングに参加する際に「会社の批判をたくさん言った方がよい」と理解されても仕方がありません。

組織風土改革をねらったコミュニケーションをする際に社員には「自身の成長」を意識して参加してもらうことが最も適した参加スタンスです。
成長を本気で考えたとき、会社の批判や上司、同僚の批判をしても仕方がないという気持ちになるとともに、自分が何かを身に着けたり、行動することで人に貢献したり、といったことを意識するはずです。

さらに自身の成長のためには「今までやったことのないチャレンジ」「無理だと考えていたことのチャレンジ」という気持ちでミーティングに参加してもらいたいものです。
チャレンジといってもあくまでもミーティングの中での話なので、口にするだけですが・・・・。
でもそのようなスタンス・気持ちで参加することが成長につながるということになります。

以上のことから組織風土改革を狙ったコミュニケーションには、「成長:Growing」と「改革:Innovation」を意識してもらうことをお勧めしています。
そして組織風土改革にねらったミーティングの際には、「成長:Growing」と「改革:Innovation」の頭文字をつけて「GIミーティング」といったネーミングで参加者に伝えてもらいます。
これによって、「GI」がついているコミュニケーションの場では、「目的は組織風土改革」であり、「参加する際に意識することは、自身の成長と改革」という認識のもとで全員が参加してもらえるようになるわけです。


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