今月の特集

【5月の特集】
   自律的社員づくりのポイント

先月までの特集では「頑張ろう」という本質的な欲求とは何かについて解説しましたが、この欲求をうまく刺激することが自律的な社員づくりのポイントです。


誰もが持つ「頑張ろう」という本質的な欲求とは

人には「楽しく暮らしたい」「楽して暮らしたい」という欲求がある一方で、「私がこの世に生まれてきた価値がある」と自覚したいという欲求があります。
この欲求を満たすためには、「自分は役立つ人間である」とか「自分にしかできないことがある」という実感が欲しくなり、さまざまな努力をしようということになります。

自律的な社員づくりは、この欲求をうまく刺激することがポイントです。


ポイント1:他律を強化する環境を減らす

一般的な企業では、社員の自律的行動を否定する状況に溢れています。
例えば人事評価です。
管理者が社員を評価するという制度では、社員は会社に雇われており社員の行動・成果は常に評価されるという立場だということを宣言しているようなものです。
社員は上司や経営者の目を気にして行動せざるを得ない状況でですから、上司や経営者の評価基準に合わせて行動をしてしまいます。
「自分が人に役立つことをしたい」とか「自分にしかできないこと」という自律的な視点で行動しようという機会は少なくなります。

企業によっては社員の自律的な行動に対して、「指示なく勝手に行動した」と考える管理者もいるようです。
実際に「勝手な行動」と考えていなくても自律的な行動を否定されるような発言が多い職場では、社員は自律的な行動は決してしなくなります。


ポイント2:「あなたの頑張りは価値がある」を自覚できる機会を増やす

社員の自律力を高めるには「あなたがこの世に生まれてきた価値がある」という欲求を刺激し、強化することです。
ですから社員の作成した資料を上司がチェックする場合には、できていない部分を指摘するのではなく、できている部分を褒め、感謝することを重視してください。

また、社員のやっている仕事が顧客や社会にどのような貢献をしているのかを自覚できるようにすることも大切です。
もし顧客から「ありがとう」といった言葉をいただける機会がったら、それをみんなで共有することもよいでしょう。
製造業の多くは、なかなか顧客から「ありがとう」と言われる機会が少ないですが、当社が選択されている理由を明確にし、みんなで語り合うのもよいと思います。

社員ひとり一人の頑張りが、会社を支えていることは事実です。
必ず、すべての社員の頑張りに価値があるのです。
これを語り合う職場が、自律的社員づくりの基本だといえるでしょう。


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