今月の特集

【1月の特集】
経営理念と企業理念の違い

昨今、理念を重視した経営が注目されつつあります。
そのような中、経営理念と企業理念は同じこと? 別のこと? といった疑問を持つ人も増えているようです。


経営理念とは

経営理念は、その企業の経営者が経営で重視することをまとめたものです。
株主が投資判断をする際、その企業の経営者はどのような理念・考え方で経営をするのかということは非常に重要な判断基準となります。
このため、経営理念はHPなどで広く公開をするとともに、経営者は理念に沿った経営をしていないと株主総会などで株主から指摘されてしまいます。

このような位置づけですから、本来、経営理念は社員に浸透させるものではありません。

経営理念に「従業員の幸せや満足・働きがい」などを掲げる企業が多くありますが、これを掲げる企業の経営者は「従業員の幸せを重視した経営が事業を成功させるために重要なことだと考える」と宣言しているものなのです。
もし、経営理念を社員に浸透するということになれば、社員の立場で「我々を幸せにしてください」とお願いすることになってしまいます。


企業理念とは

企業理念は、事業を成功させるために事業にかかわるすべての人が重視すべき理念です。
つまり、社員に浸透すべきことという位置づけであり、株主に公開するべきものではありません。

企業理念には「ミッション(使命・存在意義)」と「行動指針」が必須です。

ミッションとは、社会に対してどのような貢献をするのかを示すものです。
世の中に貢献できることをしている企業だからこそ、この世に存在し続ける価値があることとなり、「存在意義」や「パーパス」などと呼ぶこともあります。

行動指針とは、事業を成功させるために事業に関わる人が常に意識すべき判断基準・価値観を示しています。
例えば、「お客様を志向」、「チャレンジ精神」、「仲間との連携」などが書かれている企業が多く、具体的な行動のための心構えレベルの基準です。

事業を成功させるためには、事業にかかわるすべての人がどれだけ目的意識を持って努力するかということと、その成功のための心構えをしっかり意識するかということです。


▲ページトップに戻る