【7月の特集】
従業員NO.1経営の本質
経営をする際の視点として顧客重視、従業員重視、業績重視などがありますが、従業員を最も重視する経営の本質について解説します。
業績最優先の経営の問題
経営者そして株主にとって企業業績を少しでも良くすることが最も重要なテーマです。
業績を良くするために日々少しでも売上向上とコスト低減を推進しなければなりません。
このため実務において「顧客と業績」もしくは「従業員と業績」のどちらを選択するか迫られる場面が生じます。
このような場面で「業績最優先」の経営が徹底されていると次のような問題が生じやすくなります。
- 顧客にとって必要もない商品を売りつける
- リコール等の情報を提供しない
- 商品の性能などを偽って良く見せる
- 残業代等を支払わずに従業員を長時間働かせる
- 従業員の給与を低く抑える
特にSNSが普及した時代では、これらの問題は発覚しやすくかつ世間に広まりやすくなっています。
そしてこれらの問題が世間で広まれば、企業存続に関わる問題になってしまいます。
従業員No.1経営の本質
継続的に業績を維持・向上させるためには「顧客を最優先においた事業運営」を実現することが必須です。
「顧客最優先」を全従業員に浸透し、実務において「顧客と業績」の選択を迫られるような場面では、「顧客」を優先させる判断ができるように徹底していくことが必要です。
そして全従業員が「顧客最優先」で自らの行動を選択できるようにするためには「顧客に尽くすだけの心の余裕」が必要です。
「給料があまりにも低い」「残業代がもらえない」「職場内でハラスメントがある」「自分だけ評価が低い」「上司との関係が良くない」などの経済的・精神的な問題を抱えている人が「顧客に尽くす行動」を選択できるでしょうか?
「顧客を最優先においた事業運営」を実現するために、経営者は社内向きには「従業員を最優先の経営」を宣言し、従業員の心の余裕をつくれる企業運営をしなければならないということです。
これが「従業員No.1経営」の本質です。
「従業員No.1経営」というと「顧客より従業員を重視する経営」と勘違いする人がいますが、「顧客最優先の事業運営」を実現するために「従業員最優先の企業運営」をするということです。
これによって長期的に業績を維持・向上させることができるのです。